資産価格理論

株式の期間構造

2022/03/31

文責:鈴木雅貴  利付債の価格は、将来発生する個々の利息と元本部分に対する請求権(ストリップス債)の価格を合計することで求められる。この関係を利用して、債券の満期と利回りとの関係を示した、債券(金利)の期間構造が得られる …

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リスクと曖昧性

2022/03/31

文責:鈴木雅貴  多くのファイナンス研究では、特定の確率分布(例えば正規分布)を想定して、証券の期待リターンやリスクを算出する。しかし、実際の金融市場では、そもそも確率分布が明確でないケースが圧倒的に多い。特定の確率分布 …

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債券価格パズル

2022/03/29

文責:鈴木雅貴  資産価格モデルを検証するとき、多くの研究で株式市場に焦点が当てられてきた。特に、Mehra and Prescott(1985)が提唱したエクイティプレミアム・パズルは、現在でもモデルがクリアすべき第一 …

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金融仲介機関と資産価格
― 実証編 ―

2020/04/28

文責:平岩 拓也  2007年~2009年の金融危機を背景に、金融仲介機関の財務的な健全性が資産価格に与える影響に関心が向けられるようになり、過去10年の研究のトレンドとなっている。理論的には、取引を行う金融仲介機関には …

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タイミング・プレミアム ―リスクは早く解消したい?

2020/04/28

文責:平岩 拓也  経済的な意思決定を行う際、人は意思決定に伴う不確実性だけでなく、その不確実性が解消するタイミングを気にすることも考えられる。しかし、意思決定が期待効用理論に基づくと仮定した場合、このような不確実性の解 …

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中国の債券市場における格付け

2020/04/28

文責:平岩 拓也  近年、中国の債券市場は急速に拡大しており、世界第3位の規模になっている。一方で、2014年に社債のデフォルトが発生して以来、債券市場における社債のデフォルトが急増しているという実態もある。このような背 …

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技術革新のリスクプレミアム
―イノベーションは株価を説明できるか?―

2020/04/28

文責:平岩 拓也  経済成長の原動力として重要な役割を果たすイノベーション(技術革新)は、企業の株価との関係においても注目されることが多い。ここでは、イノベーションが株価のリスクプレミアムに与える影響について考察した近年 …

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マクロ経済変動のミクロ的な起源

2020/04/28

文責:平岩 拓也  インフレーションや政策のショックなどのマクロ経済的な要因は、言うまでもなく実体経済の変動に大きな影響を与えているであろう。しかし、多くの実体経済の変動は、これらのマクロ経済的な要因だけでは説明できない …

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大災害のリスクはパズルを解決するか?
― レアディザスターモデル ―

2020/04/28

文責:平岩 拓也  消費CAPMにおいて現在主流となっているモデルは、大きく分けて3つのタイプに分けられるが、ここではその1つであるレアディザスターモデルについて紹介する。  レアディザスターモデルは、戦争や恐慌、自然災 …

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歪度と株式リターン

2019/01/24

文責:柳樂 明伸  平均・分散アプローチでは、投資家はリターンの二次までのモーメント、すなわちリターンの平均と分散を考慮して投資の意思決定をすると考えられている。これを拡張し、投資家がより高次のモーメントを考慮する場合、 …

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